小説「探偵ガリレオ」

後輩さんが「今これ月9でもやってるんですよ!」という感じで貸してくれたのがこの小説「探偵ガリレオ」。東野圭吾が、一度でいいから科学を題材にしたミステリーを書きたかったということで生まれた作品です。この作品では、刑事の草薙と物理学者の湯川が、不思議現象とからんだ事件に対して科学の力で説明していこうとしていきます。リアルな世界ではちょっとこれは…とも思えるんですが、科学が身近になった気がして親しみが持てます。


(注意:以降、ネタばれがふくまれています。まだ読まれてない方はご注意を。)

いろいろな不思議な現象がこの短編では使われているんですが、中でもこれは本当にありえるのか!?と思ったのがナトリウムの爆発。確かに水の中に放り込んだら作品での描写どおりの出来事が起きそうなんですけど、時限爆弾のようなことができるかと言われるとかなり微妙な気がします。炭酸ナトリウムってかなりのスピードで水に溶けそうな気がするんですけどね…。

あと、波動を利用したトリックが多かったのも特徴かもしれませんね。確かに目には見えないし、普段の生活では意識して利用されることは少ないし。使い道によってはかなり危険な道具になりえることを実感しました。

もうちょっと技術的な面から別の面に目を移すと、湯川は物理学者っぽい探究心を持っていて、いかにも理系っぽい(さらにいうなら理屈っぽい)雰囲気を醸し出しているんですが、かと思えば最後では子供を思いやるような人間らしい側面もあったりして、なかなか奥が深い人のように感じられました。彼がもし本当の大学に存在していたとしたら、学生からはどのような評価を受けていたんでしょうねw


そんなわけで、ちょっとトリックに関してはあまりなじみのない方法が出てくるので理解しがたい部分もあるかも?と思った作品でした。短編集なんであっさりした展開が多く、読みやすいのもいいと思います。

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このページは、tetsuが2007年12月 4日 12:08に書いたブログ記事です。

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